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古川義森さんの切り絵詩

10/17水曜。

ああ、いい天気でしたね。

今日は、俊カフェに行って

ご店主古川さんのお父様
古川義盛さんの切り絵詩を見る。

編集者であり詩人でもあった
古川義盛さんの切り絵詩、

ステキだったなあ。


さあ行こう
遠くの町で
たっぷり
遊ぼう

なんていう、
大きいスケールの世界観、
ぐっとくる。

海や雪景色を題材にした作品もあり、
視線がつねに「外」に向いている。

少し右肩上がりの(というか、左下に流れる)
書体も、風が流れているようでのびやか。



海を持ってきて
やったぞと
Kが樹木の破片を
手みやげに
酒を飲みにくる

流木に浮く
塩を下にのせると
胃袋を満たして
海がひろがる
冬の渚をたたく
波がきこえる


うーん、かっこいい。

「手みやげ」「胃袋」、
女性は出てきづらい単語かも。

気持ちよく「マイッタ!」と言いたくなる。

by miminibanana | 2018-10-17 17:27 | おすすめ | Comments(0)

ぽっかり空いた!

10/16火曜。

わ、ぽかっと空いた日。

街中で用事をすませたら
何をしようか。


彫刻家五十嵐威暢(いがらし・たけのぶ)さんの
語り下ろしエッセイ『はじまりは、いつも楽しい』
好評発売中です。

札幌を中心に道内で着々と売れているそうです。
限定部数なのでAmazonでお早めに!
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by miminibanana | 2018-10-16 12:48 | 世間話 | Comments(0)

スマホdeチェキのプリンタほしー!

10/15月曜。

2日経ちましたが、

ワークショップで使った
スマホで撮った画像をチェキで印刷する
あのプリンタ、ゲキほすぃ!

だって、これから年末で
宴会やら集まりが多くなりますでしょ?

これ、持っていって
みんなでプリントすれば楽しいよなー。


価格、2万円強かー。
うーん、オモチャ感覚で買うには高いー。

うわーん、でもほしーよー。


やっぱり「楽しい成功体験」があるものって
ほしくなりますよねー。

……でもね、ダメよユウコ、オトナでしょ?

えええーーーーー。やだやだーーーい。


という葛藤で
今日一日つらかったことをご報告します。

by miminibanana | 2018-10-15 17:11 | 世間話 | Comments(0)

旧永山邸を撮影するワークショップ

10月13日土曜に行われた

「旧永山邸の魅力をとらえる
 写真撮影ワークショップ」に参加してきました!
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旧永山邸は、
「屯田兵の父」といわれた第二代北海道庁長官
永山武四郎(1837年〜1904年)が建てた私邸です。

今年6月に新しくリニューアルし、
カフェもできて
新たな憩いのスポットになりました。
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そこを撮影対象に、
スマホで(これ、大事!)撮影するテクニックを
プロに教わる。

うれしい内容のワークショップです。

先生は、北海道を舞台に
人や風景を撮り続けてきた酒井広司さんです。

私も何度も取材で組んだことがあり、

「この人にお願いしたら間違いない!」と
信頼できる写真家のお一人です。


最初、簡単に説明があり、
「早速、外に出てみましょうか」

酒井さんの説明に聞き入るのは、
私を含め6人の生徒たち。

偶然ですが女子クラスになりました。
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光と影のバランスや順光、逆光の違い、
構図について説明を聞き、撮り始めます。

どうです、この不慣れな感じ(笑)。

気がついたら並んでる〜。
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だんだん慣れてくると、
各自が自分なりのアングルを探し始めます。
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時折、酒井さんのつぶやきを聞いたりして。

「ほら、これはここからあえて逆光で撮ると
 陰影が深くなる」とか。
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この日は天気がよくてホントによかった。
木蔭に入ると、ちょっと肌寒いくらい。

じきに影を撮るのも楽しくなってくる。
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旧永山邸は樹々に囲まれていて
小さな公園も隣接しています。
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門の中から公園側を撮ってみる。
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「建物の外観だけでなく
 細部のディテールにも注目して」

ふむふむ。門柱の飾りと、
この日の運営スタッフGさんを撮ってみる。
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これも気に入ってる一枚。
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明治期に建てられた建物は
モダンな和洋折衷スタイルが素敵ですよね。

金田一耕助の事件現場になりそう。
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「みんな、そろそろいいですか?
 じゃあ今度は
 建物の中を撮っていきましょう」

美しいすりガラス越しに
人物撮影のコツも教わる。

「あと数センチ、窓ガラス側に近づいて」
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こちら、酒井先生が撮影したカット。

モデルさんにちょっと動いてもらっただけで
帽子のシルエットがはっきりした!
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赤いカーベットの部屋は、
空間がピンク色に染まります。
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自分の手で遊んでみる。
「ぐわぁっ!」殺人事件風に。
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和室も絵になりますよね。
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「畳の部屋は正座したときに
 もっとも美しく見えるようにできています」

証明してみましょう。

こちら、立って撮影したすりガラス。
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こちら、正座で撮影。うーん、なるほど!
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と感心しながら撮る私を撮る酒井先生のカット。

このとき、久しぶりに正座して
足がつりそうになっています。
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昔の建物は、すりガラスが
うっとりするほど美しい。
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撮影が終わると、ランチタイム。

1階にあるカフェのサンドイッチとコーヒーを注文して
酒井先生撮影のカットを見せてもらう。
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この日は酒井さんから教わり、

撮った画像を加工できるソフトと

画像を富士フイルムの「チェキ」に
印刷できるアプリをスマホにいれました。

そんなことができるなんて知らなかった!

どちらも無料アプリなので
全員がその場で早速ダウンロード。


下の画像のコーヒーの横に立っている
ちっちゃな機器がプリンターです。

Wi-Fiで接続して「画像を印刷する」を押すと
どんどん出てくる!た、楽しい!
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同時に画像加工のポイントも教わり、

いーーーっぱい撮った中から
「これだ!」と思う写真の
明るさや彩度、構図を調整し、
次々とプリントしていきます。


こちら、酒井先生の10枚。
あのすりガラスのカット、プリントするととてもいい!
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こちら、私の10枚。

みなさん、薄々お気づきでしょうが、
あるテーマをもとにピックアップしました。
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この日、酒井さんが想定していた
ワークショップのゴールは

チェキを紙に貼って、文章を添えて
人に見てもらう写真パネルとして完成させること。


何を書くかは各自の自由ですが
「文章を添えて」と言われると

よほど好きな方じゃない限り、
ハードルがあがっちゃいますよね。


酒井さんにふられて、私からも
簡単な文章のコツを説明させてもらいました。

浮かんだ単語を並べるだけでもいいこと、

書く前に口の中でコショコショっとつぶやいてみて
つっかからずに言えたなら、
見ている人もつっかからずに読めること…


こちら、酒井さん撮影のパネル制作風景。
みんな、おやつにも手を伸ばさずに真剣そのもの!
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そうしてできたパネルは裏に両面テープをつけて

なんと、旧永山邸の2階にある
「みんなのギャラリー」に貼ってお披露目することに!
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わー、こうして見ると全員が、
なかなか“さま”になっていませんか!

他の人の作品を見て、
自分では絶対思いつかないアングルに驚いたり、

ご本人の人となりが伝わる
あたたかいコピー(文章)にほっこりしたり。

対象物が同じでも
6人の目がとらえたものは
その人だけの世界なんですよね。深いなあ。


ちなみに一番左の、ちょっと離れた一枚は
午前中に撮ったみんなの記念写真。

チェキの小ささもあって、まとまりが出て
年に一度集まった家族アルバムのようでした。
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私の作品テーマは
ズバリ、「旧永山邸殺人事件」!

大好きな市川崑監督の
金田一シリーズみたいにしたくって。

もしかしたらここで昔、
未解決連続殺人事件が…的に。
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その謎を解くのは現在の名探偵か。
それともミステリーは
次の年号にも持ち越されるのか…。
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こうして
朝10時から始まり、夕方4時に終了した
一連のワークショップ、

とっっっっても勉強になりました!


いつでもどこでも気軽に撮れるスマホですが、
ちゃんとアプリを使いこなせば
より「狙い通り」の画像ができる。

しかも、それをプリントして
誰かと共有できるところまで持っていけると

写真を撮るという行為が
さらに広がりを持つことが実感できました。


企画・指導してくださった酒井さん、
ありがとうございました。

好き勝手に動き回る私たちの面倒を見てくれた
ノーザンクロスのGTさんにも心から感謝を。


初対面で同じ「クラス」になった皆さんも
とっても楽しかったですね!

ありがとうございました!
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私たちのパネルの展示は、当分続くそうです。


旧永山邸は入場無料ですので
もしお近くに行くことがあれば、のぞいてみてくださいね!

旧永山武四郎邸
http://www.city.sapporo.jp/keikaku/keikan/rekiken/buildings/building08.html

by miminibanana | 2018-10-14 16:03 | レポート | Comments(0)

ワークショップに行ってきた!

10/13土曜。

今日は札幌にある旧永山邸を舞台に

「スマホで建物の魅力を写す」
撮影ワークショップでした。

先生は、フォトグラファーの酒井広司さん。

私たち生徒は6人。
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いやあ、勉強になりまくり。

後日、詳細をアップしまっす。

by miminibanana | 2018-10-13 22:35 | 世間話 | Comments(0)

よき人の夜

10/12金曜。

昨日は楽しいお食事タイム。

評判の中華、茶月斎からの、
老舗バーのドゥ・エルミタアヂュへ。

カウンターに座ると、
一生懸命女子をくどいている青年が
(そんな風景も久しぶりに見ましたが)

だんだんエキサイトして声高になり、
ちょっと場の空気を乱していました。

中田マダムもしばらくは静観していましたが、

声のボリュームがどんどんあがり、
聞きたくもない会話になってきたタイミングで

「お客様、
 お声をもう少し小さくお願いできますか」

と青年を毅然とたしなめる。

いい店だなあ。


そのあと、青年は「スミマセンでしたっ」と
マダムやスタッフさんに
何回も謝っていましたよ。


実はその夜、ドゥ・エルミタアヂュに行く前に
雨が降り出して困っていたら

これまた見知らぬ青年が、
ビニール傘を「どうぞ」とくれたんです!


なんという、よき人の世界!

もちろん一緒にごはんに行った方との
お話も楽しく、ホントにいい夜でした。

by miminibanana | 2018-10-12 12:04 | 世間話 | Comments(0)

原稿デイ&夜は近況報告へ

10/11木曜。

今日はひたすら原稿デイです。

はい、先週取材に行った原稿をアップして
先方にメールしました。

お昼食べたら
書きかけの原稿を一気に仕上げよ。


夜は、久しぶりにお会いする方と
近況報告のお食事に。

『ながまれ本』も買ってくださって
このタイミングで、
五十嵐さんエッセイのご報告ができるのもうれしい。

明後日から店頭に並ぶ予定です。

道外の方は
Amazonポチッとお願いします(笑)。


『はじまりは、いつも楽しい
 デザイナー・彫刻家 五十嵐威暢のつくる日々』
構成・文 佐藤優子 
柏艪舎 1200円+税
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by miminibanana | 2018-10-11 11:41 | 世間話 | Comments(0)

今日は小樽取材!

10/10水曜。

今日は小樽に取材です。

戻ったら、夜は
明日から始まる札幌国際短編映画祭の
オープンングパーティーに行ってきます〜。

札幌国際短編映画祭

by miminibanana | 2018-10-10 11:30 | 世間話 | Comments(0)

普段のお仕事

10/9火曜。

五十嵐さんの語り下ろしエッセイの発売が
展覧会の会場である札幌芸術の森で
一足早く始まっています。

Amazonでも絶賛予約中!

店頭発売はおそらく10/13予定です。
こちらの本は部数が限られています。

どうぞ、よろしくお願いしまっす。


ということを、もう一冊の
『日本一貧乏な観光列車が走るまで』の宣伝とともに
しばらく固定でトップに置くことにしました。


ここでぜひ正しておきたい誤解は、

「本を書いているだけでは食べていけません」。
いや、ホント、ホント(笑)。


本は日常の仕事の延長上にあるものなので、

通常は、ネットや雑誌に記事を書いたり
企業や教育機関などの
広報誌用インタビューをしています。

冊子の編集も承っております。

得意分野は「まちづくり」「ものづくり」。

専門家や研究者の話を
一般の方にわかりやすいように
“翻訳”する仕事も長くやっています。

取材の基本である下調べをして
先方様に失礼のないように
しっかりとお話に耳を傾けながら
読者に伝えたいことを聞き出しています。

代理店とのお仕事は実は少なく、
プロダクションさんから
声をかけていただくことや

冊子の編集などはお客様から直接
ご依頼をいただくことが多いです。


「北海道」「札幌」
「ライター」「インタビュー」などで
スタッフをお探しの方が

もし、ここにたどりついたら
わかるように簡単に書いておきますね。


札幌のカメラマン、デザイナーと
チームを組むことも可能です。

これがまた、楽しいんですよね!

by miminibanana | 2018-10-09 12:42 | 世間話 | Comments(0)

五十嵐威暢さんエッセイ『はじまりは、いつも楽しい」ご紹介

10/7日曜。

長文ですが、これを読めばすべてがわかる!
五十嵐さん語り下ろしエッセイのお話です。



昨日から札幌芸術の森で開かれている
彫刻家 五十嵐 威暢(いがらし・たけのぶ)さんの
展覧会「五十嵐威暢の世界」

本展は、五十嵐さんの長いキャリアのなかでも
日本の公立美術館で初の展示となります。
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2019年10月5日に行われた内覧会に先立つ式典。

五十嵐さんは今回10点もの新作を作られ、
うち1点「こもれび」を札幌市に贈呈しました。

上の画像は、
札幌市副市長から感謝状が贈られたところ。

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「こもれび」シリーズは、五十嵐さんが拠点を
アメリカから日本に戻すと決め、
三浦半島の秋谷に暮らしていたときに出来た作品。

普段は合板をカットアウトして作られますが、
こちらは鉄製。

これまでに作ったこもれびの模様を、
鉄に転写して切り抜くという
非常に高い技術で実現されたものです。

不思議な魅力をたたえる「こもれび」。
どこにも直線がない、
まさに手でしか生まれえない曲線。
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五十嵐さんの作品は、
MOMA(ニューヨーク近代美術館)の
パーマネントコレクションに
加えられていることからもわかるとおり

その評価は、世界も認めるところ。


20代で留学・自立し、
以来、グラフィックデザイナーとして
大企業から引っ張りだこだったキャリアさえも
ご自分で「デザイン」し、
50歳を機に渡米。

彫刻家の道を歩き始めました。

すべてを貫く思いは
「暮らしの美を高めること」。

ご挨拶でも、そうおっしゃっていました。
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内覧会後、同日の夜に開かれた
展覧会のオープニングを祝うパーティーにも
200人近くの五十嵐ファンが集い、大盛況!

遠くはインドネシアから
このパーティーのためだけに来道した
デザイナーさんもいらっしゃいました。


実は、このパーティーを目がけて
制作していた、もうひとつの五十嵐作品。

それが、こちら!
五十嵐さん語り下ろしのエッセイ
『はじまりは、いつも楽しい』なのであります。
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感謝の気持ちをこめて
パーティーの招待客の皆様に
お持ち帰りいただいたのは、
五十嵐さんのサイン入りカードと本書を1冊。


不肖佐藤は、その構成と執筆、編集を
お手伝いさせていただきました。

昨年7月から五十嵐さんに取材すること5、6回。
(校正をいれると、もっとかな)

毎回2〜3時間近くのインタビューを繰り返し、
同時にお話を補強する資料を集め、
構成を組み立てていきました。

本当はもっと早くできそうだったんですが
途中、私の都合でお休みをいただきまして!(焦)

停滞気味だった流れが一気に動き出したのは、
今年の夏。

本をまるごとデザインしてくれる
デザイナーさんが

元イガラシステュディオのスタッフ、
森治樹さんに決まったときから
具体的なスケジュールが確定し、
走り出しました!

森デザイン株式会社
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上の二冊、よく見ると、
帯のイラストが違うのがわかりますか?

これは、五十嵐さんが札幌の大通ビッセに
作品『Sky dancing』を納品後、
関係者に進呈した小型の模型(マケット)を
思い出しながらスケッチしておいたもの。

制作にあたり、事前にスケッチを描いたりしない
五十嵐さんですので、
作品を納品した「あと」に描かれた
とても貴重なスケッチです。

右はパーティーの招待客用(私の分です笑)。

これと、もうひとつ(下の画像)
すなわち二種類のデザインがあり
どちらが当たるかは、中をあけてのお楽しみ!
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そして先ほどの二冊のうち、左側は、

Amazonや書店で
皆様にお買い上げいただけるバージョンとなります。
(私は勝手に
「葉っぱバージョン」と呼んでいます)


しかも、楽しい「遊び」は
これだけではありません!

帯を取ると、表紙カバーにも
「四つめ」のイラストが現れ、
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表紙をめくった扉にも、ほら、
「五つめ」のイラストが!
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五十嵐さんはお名前に「五」がありますので、
おかけになっているメガネの
レンズの直径もジャスト五十ミリ。

このエッセイ本プロジェクトでも、
全体を見渡すと
五つのイラストを使っているという、
お茶目な遊び心が潜んでいたのです。


ああーーーー、これを言えてスッキリした!

作っているときから、
ずっと誰かに言いたかったんです(笑)。


「パーティー用に帯のイラストを変えては?」
というグッドアイデアを出してくれたのは、
デザイナーの森さんです。すばらしい!

森さんとは
今回初めてお仕事をさせていただきましたが

的確かつ洗練されたデザインワークが
あがってくるのが毎回楽しみでした。


その森さんこだわりの装丁は、
表紙カバーと帯ともに職人技が光る活版印刷!

デジタル印刷が当たり前の現代では
北海道どころか関東でも
B6版書籍のカバー・帯を刷ることができる機械がなく、

やっとのことで、元浅草にある
日光堂さんにたどりつくことができました。
(職人さんもご高齢で、
 いまは週に一度しか機械を動かさないそう)


「手を動かしているときが一番楽しい」という
五十嵐さんのエッセイ本を、

金版を作ってガチャコンガチャコンと
一枚一枚プレスする、
昔ながらの手作業でつくりあげていく。


校了直前に地震・大停電が起き、
綱渡りのスケジュールでしたが
(パーティーの2日前に納品されました!)

たどった道のりすべてが
「これでよかった」と思えるものでした。

プリンティングディレクターの檜垣清丸さんにも、
感謝、感謝です。


という過程を経て完成した本書ですので、

皆さんにも
ぜひお手にとってご覧いただきたいです。

見てください、この活版印刷のたたずまい!

ああ、これを見ながら
何杯でもワインが飲めそう(笑)。
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全部で144ページ。
幅1cmの背にも
きれいに印刷されているるるるるー。
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本というより「書物」という言葉が似合いそう。

手になじみがよく
静かな品格がにじみ出る紙は、
日本を代表する紙メーカー、
竹尾さんにご協力いただきました。
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あ、肝心の中味はですね(笑)。

インタビューを始める前に、
「ぼくの失敗談を楽しく話したい」と
明かしてくれた五十嵐さんの一言に
尽きると思います。

ご自分のキャリアを振り返るエッセイ本となると
通常は自慢話に終始してしまいそうなところを、

「ぼくはね、結構、失敗してきたんです」
と笑って、
いろいろなエピソードを話してくださいました。

五十嵐さんのものづくりヒストリーには

これからたくさんの失敗を経験するであろう
若い読者に届けたいことばや、
生きるためのヒントがいっぱい。


私もできるだけ、
五十嵐さんの輝かしいキャリア紹介ではなく

(そっちのほうは
 芸森の展覧会を見ていただければわかりますし、
 大変美しい作品集がスイスやイギリスの出版社から
 今年続けて出ているのです)

人生が思い通りにいかないときに、
どうふるまい、前に進んでいったか、という

迷いや決断、人との縁を中心に置きながら
お話をまとめていったつもりです。


構成は大きく二つに分けました。

第一章 動いて、会って、切りひらく
(生い立ちからデザイナー絶頂期までを
 綴りました)

第二章 子どものようにつくる
(彫刻家に転身、故郷の北海道に帰還。
 きびしくもやさしいものづくり論も)
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こうした、
とてもぜいたくなプロジェクトに
私が参加できたのも、
札幌のクリエイティブディレクター山岸正美さんの
後押しがあればこそ。

山岸さんは、私の「美」の師匠であり、
いつも楽しく美しい場所に私を導いてくれるのです。


五十嵐さんの名アシスタント、羽田麻子さんの
強力サポートも本当にありがたかったです!

ちょっと迷ったときはいつも
「そうだ麻子さんに相談しよう!」と思っていました。

細やかな情報編集、とっても勉強になりました。


デザイナーの森治樹さんとは、
先日のパーティーで初めてご対面。

あわただしいやりとりのなかでも
ちっともイヤな感じがしない(←これ大事!)
正確なレスポンスにどれだけ助けてもらったことか!

札幌・東京ですが、
また一緒にお仕事できるとうれしいです。


本書をAmazonや書店の一般流通にのせるために、
札幌の出版社、柏艪舎さんにお世話になりました。

限定部数や帯のバージョン違い、活版印刷など
こちらの細かいリクエストに応えてくださった
担当の山本哲平さん、ありがとうございました。

引き続きよろしくお願いします(笑)。


そして、昨年から幾度にもわたり
長時間のインタビューにおつきあいくださった
五十嵐威暢さん。

「美しい本」をつくる
仲間の輪に入れていただき、
本当にありがとうございました。

思い起こすと、
はじめてうかがう「失敗談」に
私が一番驚いて笑ってばかり。

とても美しい経験になりました。


『はじまりは、いつも楽しい
 デザイナー・彫刻家 五十嵐威暢のつくる日々』
構成・文 佐藤優子   1200円プラス税

10/13から発売予定。
ただいまAmazonでの予約が始まっています!


本書は限定部数ですので、
書店にまわる数は限られています。

できればお近くの書店でお取り寄せいただくか、
Amazonが確実かと。


札幌芸術の森で開かれている展覧会「五十嵐威暢の世界」

ミュージアムショップでも販売しています。

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展示会場には
「これも五十嵐さんのお仕事だったのか!」と
驚くような作品の数数が150点近く並んでいます。

ただ見つめていたい、
そんな空間に包まれる幸せを、
今年の秋、ぜひご堪能ください。

by miminibanana | 2018-10-07 14:53 | 仕事紹介 | Comments(0)