カテゴリ:レポート( 88 )

「北の読書環境シンポジム」盛況でした!

6/24日曜。

北海道ブックシェアリングさんの10周年記念事業
「北の読書環境シンポジウム」に行ってまいりました!

聞けば、学校・図書館・書店・出版関係者が
70名近く集まったとかで、

あちこちで自然発生的に名刺&情報交換が行われた
とても熱い会だったように感じています。


私も北海道書店ナビの取材でお世話になった
あの方、この方にもう一度お会いできて
とても嬉しかったですし、

これから何かできそうな、新しい出会いもありました。

あらためまして、この集まりに声をかけてくださった
北海道ブックシェアリングさんに
心より御礼申し上げます。

北海道ブックシェアリング

シンポジウムの冒頭は、代表の荒井さんのご挨拶から。
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荒井さんは、書店ナビが勝手に
「あの人に聞けば!」的な頼れる
知恵袋みたいな存在だと思っている方で、

北海道の図書館・書店事情について
なんでもご存知です(断言!)。

ゲストトークは一人20分。

市立小樽図書館館長の鈴木浩一さんがトップバッター。

お隣り(写真右)がもう一人のスピーカー、
北海道学校図書館協会事務局長次長の大久保雅人さんです。
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公共図書館の現状について鈴木さんが
学校図書館について大久保さんが
そして私は「北海道書店ナビ」を通じて知った
民間の書店&ブックカフェについてお話する、という構成でした。


下の写真は後半の分科会の様子です。

私たちスピーカー3人も各自3チームに散らばり、
それぞれ異なるテーマについて
ファシリテーターさんに導かれながら話し合いました。


私が入った分科会3は
「本と生きるとはどういうことか?」という
めっっちゃ大きなテーマに対して、
個々人でマインドマップを作るところからスタート。

時間があれば、他の人たちのマインドマップを
のぞき見したかったです(笑)。
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自分でゲストとして出ておきながらなんですが、
北海道書店ナビ用に簡単なレポートも書く予定です。

「読書環境」というキーワードだけで
日曜の午後から、しかも有料イベントに
これだけの人たちが集まった。

この事実に確かな希望を感じつつ、
ここでのつながりを今後どう具体的に活かしていくか、
知恵をはたらかせていきたいです。

お越しいただいたみなさま、
このような場を設けてくださった関係者みなさま、
本当にありがとうございました。


『日本一貧乏な観光列車』本も4冊売れました(笑)。
やったー。

『日本一貧乏な観光列車が走るまで』
全国の書店でもAmazonでも好評発売中です!

by miminibanana | 2018-06-24 20:33 | レポート | Comments(0)

箱メーカー、モリタさんの工場見学!

6/20水曜。久しぶりにレポートを書きます。

昨日、Facebookで見つけたイベント
「北の紙箱屋さん工場見学&ランチ会」に
行ってきました!
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主催されたのは、
札幌の社労士法人Synergy代表の村上 賢吾さん。

村上さんは、
札幌市倫理法人会の会長でもあり、
8人の定員中、大半が
会員のみなさんだったようです。


タイトルの「北の紙箱屋さん」とは
札幌市白石区に本社があるモリタ株式会社さん。


私がこのブログでもたびたびご紹介している
デザイナー&箱メーカーのコラボイベント
「ハコマ」をやっている、
そのモリタさんなのでありました!


ハコマ関連記事はこちらから!
「ハコマ2016会場レポート」

記事の最後に2012〜2014年の
レポートへのリンクも貼っています。


続きはここをクリック!

by miminibanana | 2018-06-20 21:30 | レポート | Comments(0)

歓迎!台湾交通部観光局の周局長御一行

6/9土曜。

今朝、札幌観光協会さんのご依頼により、

YOSAKOIソーランまつりの視察に来道されている
台湾交通部観光局の周局長御一行に

著書『日本一貧乏な観光列車が走るまで』の
紹介をさせてもらいました。
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先方が「北海道の鉄道について勉強したい」という
お話でしたので、私ひとりでは
とてもではないですが役不足。

そこで困ったときは、
“そうだ、永山さんを呼ぼう!”となり、

私は簡単に本&「ながまれ海峡号」の紹介をして、
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北海道鉄道観光資源研究会の代表でもある
永山茂さんに
本題の「北海道の鉄道観光」について
たっっっぷりと語っていただく一時間となりました。


おもてなしの心が細やかな永山さん。

この日のネクタイも、まさに6月9日の今日が
「台灣鉄路節の日」であることを祝して、

そして台湾に敬意を表して「赤」を選択。
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道南いさりび鉄道のアピールや
永山さんが愛する釧網本線を北海道遺産に!という
活動の紹介、

日本と台湾が、鉄道を通して
さらにお近づきになれるアイデアを提言しておられました。
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台湾の鉄道観光を推進しておられる周局長も
永山さんの話をメモをとりながら、
大変熱心に聞いてくださったご様子。

鉄道を文化遺産として次世代に残そうとする
永山さんの活動に、共感を寄せてくださいました。


周局長御一行はこのあと、小樽に向かわれたとのこと。

どうぞ、最後まで
初夏の北海道を存分に楽しんでいただけたら、と思います。


札幌観光協会の今野さんをはじめ
関係者の皆様、大変お世話になりました。

大変貴重な機会となりました。
心より御礼申し上げます。


『日本一貧乏な観光列車が走るまで』
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by miminibanana | 2018-06-09 17:39 | レポート | Comments(0)

札幌映画サークル創立55周年記念上映会 香川京子さんトークレポ

5/27日曜。


昨日、今日と動き回ったウイークエンド。


昨日は札幌映画サークルさんの

創立55周年(すばらしい!)記念上映会に。



溝口健二監督の「近松物語」と「山椒大夫」の上映、


そして!どちらの作品にも主演されている

女優、香川京子さんのトークがありました!


いやあ、ステキでしたよーーーー、香川さん。


彼女の歩いてきた道のりがそのまま

日本映画史と重なる輝かしいキャリアとは裏腹に


ご本人はいたって「引っ込み思案」で

「前には出たがらない」性分なのだとか。


その彼女に溝口健二はじめ、成瀬巳喜男、今井正、

小津安二郎、黒澤明、山田洋次、是枝裕和…と

名だたる映画監督たちが魅了され、

「ぜひ作品に」と切望したことを思うと、


やはり俳優にとって「無作為」ほど

最強の魅力はないのかもしれません。



以下、トークを聞きながら入力したiPhone「メモ」に

文章的な編集を加えてアップします。



映画生活70年目。17歳から映画界へ。

新聞社主催のニューフェイスに応募して女優に。

「自分の仕事」と思えるものがほしかった。

おじさんが映画の宣伝やってた。反対されたけど。


就活とオーディションのカメラテストの日時が

ぴったり重なって、人生の分かれ道。

「やりたいほうを」と言ってくれた母親。

新東宝に。女優という職業としてやってきた。


成瀬巳喜男監督「女優さんらしくない」。

仕事が終わると家に帰って普通の生活に。

「監督荒らし」と呼ばれたことも。

「私は荒らしたつもりなんてないんですけどねえ」


出演作品を自分で選びたい。

本数契約からフリーになりたい。

とにかく自由になりたい一心。

自分から出演をお願いしたことは一度もない。


小津監督の香川評「洗いたて」

溝口「生得の魅力がある」小津「リアクション上手」


この「リアクション上手」は溝口健二監督のおかげ。

溝口監督は役者に演技をつけないので有名。

「やってみてください」

「もう一度」「もう一度」と繰り返すだけ。

役者が自分で考えなきゃいけない。演技の基本。


「近松物語」も、そう。最初はおたま役だった。

ヴェニスの映画祭から帰ってきたら

「きみが、おさん役だよ」。

人妻役、京言葉も衣装も初めて。

浪花千栄子から方言指導。衣装で歩く練習、京言葉練習。

「ずっと浪花さんにすがりついてました」


溝口監督に唯一言われたことは「反射してますか?」

リアクションを大事に。

黒澤組もそう、反射の連続。


「天国と地獄」セリフなく反射の連続。

画面には出てるけど、出過ぎても引っ込みすぎでダメ。

黒澤組の女優は難しい。

黒澤没後、新聞の切り抜きが出てきた。

「天国と地獄」キャスティング前の黒澤明コメント

「奥さんのイメージはエリザベステイラー。

 買い物かごが似合わないひと」

「私、それを知ってたら出られなかったと思います(笑)」


黒澤組初出演は「どん底」。

巨匠、黒澤はスタッフ・キャストの勉強のために

古今亭志ん生を呼んで「粗忽長屋」を一席やってもらう。

他の共演者が大ベテラン。必死だった。

「長いカットの方が芝居がつながるから好き。舞台のよう」


「赤ひげ」のときも役づくりのために

同じような役どころをやったことがある

山田五十鈴の紹介で精神病院を訪れたことも。


今井正監督「ひめゆりの塔」。ほとんどセット。

夏の話だが撮影は冬。とにかく寒かった。

母親が作ったビニール製の下着。

白い息出るといけない。テストの時に氷を含む。

沖縄の女学生たちのことを思えば、とがんばる。


戦後30年ぶりにひめゆり学徒隊の「卒業式」に参加。

初めて沖縄に。

「お友達を亡くしたようでした。戦争は二度と…」

ひめゆり同窓会東京支部の準会員に。

孫たちの活動を著書「ひめゆりたちの祈り」に書いた。

夫、社会部の記者。共著みたいなもの。

ひめゆりの出演、人生の影響大。



溝口作品「山椒大夫」京都の冬に撮影。

入水場面が美しいのは、カメラ宮川一夫のおかげ。

湖の底にスタッフがスロープを作ってくれて、そこを歩いた。


「近松物語」相手役、長谷川一夫、やさしい。

なんでも受け止めてくれる。


気持ちでぶつかる。ワンカットワンカット忘れられない。

途中、ふたりとも死を覚悟したはずなのに

茂兵衛の最後の告白「お親い申しておりました!」

「死ぬのがいやになった」とすがりつくおさん、

「そんなこと言われても茂兵衛は困ったでしょうねえ(笑)


役者として自分の必死な気持ちと

おさんの一途さが重なったのかも。


寅さん24作目にも出演。実は第1作目に出るはずだった。

オファーがあったが後日制作側から

大変申し訳ないのですが、

 実は予算がないもので…」と出演が流れたそう。

(推測:香川さんクラスのギャラが払えなかった?)


24作目「男はつらいよ 寅次郎春の夢」

もの静かな渥美清。心づかいのひとだった。



うーん、すごい。

出てくる監督、役者の名前がビッグネームばかり!


このほかにも香川さんの映画界における貢献度は高く、


近年、ご自宅に保管されていた映画資料300点近くを

東京国立近代美術館フィルムセンターに寄贈され、

2011年には日本人初の国際フィルム・アーカイヴ連盟賞を

授与されたそうです。知らなかった!



私がもの心ついたときは

「おしとやかなおくさま

 or いつもニコニコ顔のおかあさん」

というイメージが強かった香川さんでですが、


当時21歳だった「近松物語」の熱演は

身震いするほどのすごみがある。


一度は離ればなれになった茂兵衛とおさんが再会し

このまま溶けてしまいたい……!とばかりに

狂おしく抱き合う場面を、みなさんに見てほしいです。


しかもこういう名作を映画館の大きいスクリーンで

見ることができて、本当によかった!


札幌映画サークルさん、創立55周年おめでとうございます。


今回もまた素敵な上映会を私たち映画好きに届けてくれて

ありがとうございました!


by miminibanana | 2018-05-27 18:52 | レポート | Comments(0)

ミニチュア作家・八戸めぐみ展も同時開催!

この前の投稿で
男のドォルハウス 杉山武司展 
をご紹介しましたが、同時開催は

砂川在住のミニチュア作家 八戸めぐみ展

杉山さんも八戸さんも1/12サイズという
縮尺された作品を作っているところは同じですが、

男くさぁい杉山さんと八戸さんは、
作風がまったく違うので(笑)

今度は皆さんに
驚きの八戸ワールドを知っていただけたら、
と思います。

The rising miniature modeler,
Megumi Hachinohe lives at Sunagawa city, Hokkaido.

She learns the skill of 1/12size modeling for herself.

八戸さんのスゴさを知っていただくにはまず
こちらをご覧いただくのが一番!

ちっっっっっっちゃっ! 
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(画像本人提供 以下「※」マークは同様です)


親指の爪よりも小さい切子グラスが
この世の中に存在するんですねーーー!

他にも…こちら!

左は本物のアップルパイ。

八戸さんが住んでいるまち、砂川で
多い日には1日2000個も売れるという
ナカヤの銘菓アップルパイも

彼女の手にかかると、右のちっちゃ〜なアップルパイに!

Left(Big): A popular sweet shop Apple pie
Right(Tiny): Megumi's work    incredible!
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でもそれを拡大すると…
え?ちょっと待ってくださいよ?

こ、これ、本物じゃないの?
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…食べれる、これ、ゼッタイ食べれるパイですよ!

このパイ生地の膨らみ、最後に塗った卵黄の照り
…食べる、食べらりる!
ああ、もう日本語すらもおかしくなるほどの完成度!

Can you distinguish the real from the uneatable ?
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でも、ホントはこの大きさ、というか、小ささ!
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という、驚きの八戸めぐみワールドなのであります。


しかもさらに驚きは、
こうしたミニチュア制作の技術を
彼女は独学(!)で磨いていったといいます。

冒頭の切子にしても、
棒状の透明アクリルを旋盤で回しながら
彫刻刀や模型用の刃物など
自分用にカスタマイズした道具で削っていく。

These works are made from acrylic
shaped on a lathe by her original tools.
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ガラス工芸や陶芸をしたことがある方は、
想像しやすいかもしれませんね。
でもこちらは使っているのが綿棒というミニサイズ!
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「彫刻のエッジがちゃんと見える」ところまで
彫りの再現度を高めていくそうです。
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上記3点※


このミニチュア切子は作り始めて
まだ1カ月くらいなのだとか!

The pattern of glass is called “KIRICO”(切子)
One of the Japanese traditional craftwork.
Megumi tries replicating the KIRICO to the 1/12scale
that is a very hard challenge.
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いま、彼女がモデルにしている江戸切子は、
実はさまざまな模様があり、上のグラスは
「菊花紋」か「七宝」がモチーフでしょうか。

「そうした伝統的な文様を
 ちゃんと復元できるようになれば
 アート作品として
 よりクオリティが上がると思うので
 今後はそこを突き詰めていきたいです!」


この美しい切子ランプの
真鍮に見えるボディの部分は木製(確か、黒檀)。
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それにほっそーーーーい穴を開けてコードを通して
実際に電球が点くように遊んじゃうところもお見事です。

円柱の土台をひっくり返すと、
スイッチが付いていました。

This lamp is not only beautiful but also quietly turns on and off!
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もうひとつ、八戸さんがユニークなところは、
ご自分の作品を撮影して
拡大プリントで見たときにも耐えうる
〈実物らしさ〉を追求しているところ。

肉眼だけでなく、
レンズという人口の眼を通しても
納得がいくものを作りたいーー

主観と客観の二つの目をお持ちです。

これはミニチュア作家として重要なまなざしかも。


前述の杉山さんは、バイクやクラシックカーを入れる
ガレージやカフェ、建具などのハード系がお得意で、

八戸さんのフィールドは
テーブルの上に載るような小物などのソフト系。

ご自分でもドールハウスを作っている方が
「これ、置きたい!」「使いたい!」と
彼女の作品をお求めになっていくそうです。

Other modelers often buy her works for their dollhouse.
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ボックスフラワーも拡大鏡でのぞくと…
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ご覧の再現度! 
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今回の展示にたくさんの方が見に来られ、

その中のお一人がおっしゃっていた
「小さいは正義!」という一言に
思わず、膝を打つ思いだったという八戸さん。

「現実にあるものでも無いものでも
 小さいだけでなぜか魅力的になってしまうんですよね。

 その“わー!小さいー!すごいー!”を
 どうやったら1/12サイズでリアルに再現できるのか。
 
 それを実現するために
 素材も道具も作り方も丸ごと考えるのが
 難しくてワクワクします!」

とミニチュア制作の楽しさを語ってくれました。

切子シリーズ、ぜひ、極めてほしいなあ。

Someone says, “small is beautiful”.
Regardless of existant one or imaginary one,
They see the small endearing.

To create the super-real smallest piece,
which material is proper?
which tool is better?
and How to make originally ?

Megumi enjoys those labyrinth.
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さあ、皆さんもご一緒にご唱和ください。
「小さいは正義!」

会場で正義の作品たちがお待ちしています!


ミニチュア作家 八戸めぐみ展
現在好評開催中! 2月25日(日)まで
10:00〜18:00(最終日〜17:00)

同時開催 男のドォルハウス 杉山武司展 

会場はこちら 茶廊法邑(さろう・ほうむら)
札幌市東区本町1条1丁目8-27  電話011-785-3607

「みなさん、ぜひ遊びにきてくださーい」

男のドォルハウス展で遊ぶおちゃめな作家より

What a cutie she is !
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by miminibanana | 2018-02-20 18:12 | レポート | Comments(0)

男のドォルハウスってなんだ?「杉山武司展」

2月18日日曜

今日行ってきた個展のトークをレポートします。

これはもう「見てなんぼ」のものなので
がんがん画像をアップしていきますよー。

スケールの自在、
眼の中のリアル

男のドォルハウス 杉山武司展 

同時開催 ミニチュア作家 八戸めぐみ展

会場はこちら 茶廊法邑(さろう・ほうむら)
札幌市東区本町1条1丁目8-27  電話011-785-3607
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わかりますか、上の薪割り小屋。
後ろに写っているのはそれを拡大した特大写真。

この日展示されていた作品は、

1/12あるいは1/24、1/35サイズに
縮尺されたミニチュア模型なのです。


作家の杉山武司さんは、砂川生まれの滝川市在住。

一言でわかりやすく紹介すると
ミニチュア作家さんですが、

ドールハウスといえば、
ヨーロッパの貴族が趣味で始めた
雅な世界のイメージがありますし、

彼が作るのは「男のロマン」が詰まった
カフェ&バイク&クラシックカー&昭和レトロの世界。

そこで自分で命名した「男のドォルハウス」を
一人でコツコツと作って生きている
なんとも不思議な人なのであります。

現在開催中の展示会では、
ギャラリーの入口に掲げた看板が、
どーーーんとお出迎え!
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今回の展示をさらに面白くしているのは、

杉山さんが作った「男のドォルハウス」実物のすぐ後ろに

札幌のカメラマン酒井広司さんがそれを撮影した拡大プリントが
一緒に展示されているところ。

下は、写真のほうに「指」が写っているので
スケール感がよりリアルに伝わってきますね。
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ミニチュアも写真も、目の前の世界を
縮小あるいは拡大したものであり、
ディテールが重要。

「尺度」(スケール感)というキーワードを分かち合う
従兄弟同士のような関係なのかもしれません。
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1962年生まれの杉山さんは、ご想像のとおり
クラシックカーやバイク好き。

バイクの模型は1/12が一般的で、
ドールハウスの縮尺も1/12が世界標準とのこと。

ミニカーは1/35が多いので必然的に
それを収納するガレージも1/35。

ようは見せたいアイテムによって
作品のサイズを決めているのだそうです。
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実家が建材店だった杉山さんは、
素材のことも建て方についてもよくご存知です。

このいい感じにサビれたトタン屋根。
なんとサンドペーパーだそうです!

しかも1枚1枚、貼っている!! しぇーー!
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「自分はマンガ好きなので、バイクマンガといえば
『750(ナナハン)ライダー』みたいに
 仲間がいつもカフェでだべっているイメージなんです」

というわけで、バイクといえばカフェ。

バイク&クラシックカー好きの方は、
私の何倍も楽しめること、請け合います!
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そして会場でひときわ目を引いたのは、
冒頭でもご紹介したこちらの薪割り小屋。

昨年大ヒットしたテレビドラマ『やすらぎの郷』でも
小道具として“出演”したんですって!
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寄ってみます。…す、すごすぎる。西部劇のセットのよう。
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さらにぐるっと後ろに回ってみると…
ほら、薪を割る切り株まで作ってある!

これ、斧を振り下ろして、
薪をまっぷたつに割るやつですよね!

ほら、『荒野の七人』でやってた!(古い)
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午後3時からは、カメラの酒井さんと
札幌のイベントプロデューサー、山岸正美さん、
そして杉山さんの3人でトークが開催されました。

下の写真中央、
小学生みたいにもじもじ&ニヤニヤする杉山さん(笑)。

…そうです、こんなことを書いちゃうのも、
私と杉山さんは滝川の太郎吉蔵デザイン会議で面識があるから。

いつも「この人は誰(何をしているひと)なんだろう?」と
思っていたら、まさか、こういう作家さんだったとは!

右が酒井さんです。
酒井さんも太郎吉蔵デザイン会議の公式カメラマンです。
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作品説明になると、急に息を吹き返す杉山さんです。
説明しているのは石炭小屋。

杉山さんが生まれ育った空知地方は
かつて炭鉱で栄えた地域ですから、
小さい頃の記憶をたどりながら作ったそう。
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わかる人にはわかる、石炭の量が減っていくと、
仕切りの板を上から順番に外していくのです。
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展覧会のキャッチコピー
「スケールの自在 眼の中のリアル」の命名者は、
酒井さんでした。

ミニチュアという実物を見ているつもりでも
そのすぐ後ろには引き延ばされた写真がある。

でも写真は写真という作品=ホンモノですし、

見ているうちに私たちは
「あれ?どっちが実物だっけ?」と混乱してきたりする。

杉山さんの作品が精巧でスーパーリアルなだけに
拡大写真で見せられたそれもまた
真実味をもって迫ってくる…。

私たち鑑賞者は一体「何」を見ているのでしょうか。

そんなトリッキーな面白さが、
この空間に詰まっています。
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下の扉も私は好きでした。

ミニ扉の奥に大扉があり、
その奥は一体どこにつながっているのか…。
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来場された皆さん、寄っては離れ、離れては寄るの繰り返し。
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ここからはディテールアルバム。
「すごい」しか言えなくなります。
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この“おかもちカフェ”の中に寄っていくと…
カウンターの上には「おたるワイン」がある!
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壁には縁起かつぎのしめなわ飾り? 
木材の汚れ、壁の質感がたまりません。
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回り出すと、ガラガラと音が聞こえてきそうな換気扇。
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おや、ワンコも。
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のぞき穴の中にはニャンも。
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あ、ちなみに、
こうした動物たちやコップなどの小道具は、
さすがに杉山さんの自作ではありません。

杉山さんが本領を発揮するのは、
建物や建具などのハード系。

やっぱり、可憐で愛らしいドールハウスじゃなくて
男くさーい「ドォルハウス」なのであります。
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…というやんちゃな男心と繊細な手仕事からなる
「男のドォルハウス 杉山武司」展

開催期間は2月25日(日曜)まで
10:00〜18:00(最終日〜17:00)
月曜・火曜はお休みです。


同時開催のミニチュア作家、八戸めぐみさんの世界は
また杉山さんとまったく違うので、
別の投稿にします。

まずはここまで!
山岸さん、酒井さん、そして杉山さん、
楽しい時間をありがとうございました。
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by miminibanana | 2018-02-18 23:39 | レポート | Comments(0)

3月2日発売!「〝日本一貧乏な観光列車〟が走るまで ながまれ海峡号の奇跡」

2月16日金曜。情報解禁になりました!

2018年3月2日に
全国の書店・アマゾンで新刊が出ます!

佐藤優子 著・‎ 永山茂 監修   出版社/ぴあ

『〝日本一貧乏な観光列車〟が走るまで
  ながまれ海峡号の奇跡 』

この鮮やかなブルーと、
主人公である観光列車「ながまれ海峡号」が写っている帯が目印!
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アマゾンでも予約が始まっています!

知恵と情熱で日本一に輝いた
北海道の小さな観光列車「ながまれ海峡号」の物語。

このプロジェクトを牽引したのは、

30年以上にわたって日本旅行北海道に勤めてきた
観光のプロフェッショナルであり、
筋金入りの鉄道愛好家でもある永山茂。

永山と関係者の証言で描きだす
「ながまれ海峡号」の“軌跡"からは、
地方再生の起爆剤となりうる鉄道観光の未来も見えてくる。


…という内容です(笑)。

「鉄道」というキーワードだけでなく

「地方創生」「地域活性」「まちづくり」「ものづくり」
「観光客誘致」「コミュニティ」「ビジネスマインド」

という側面からもヒントを感じ取れる
お話がいっぱい詰まっています。

取材にご協力いただいた関係者のみなさまには
本当にお世話になりました。

原稿確認でも皆さんが「楽しみにしているね」と
おっしゃってくださって、
大詰めの校正でもどれだけ勇気づけられたことか…。

そしてキーパーソンの永山茂さんと
「ながまれ号」が走る路線の
道南いさりび鉄道の皆様、
ぴあ編集の宮内さんにも、
大変、大変お世話になりました!


旧江差線の木古内・五稜郭間を走る
道南いさりび鉄道は、北海道で唯一のローカル鉄道です。

この「いさ鉄」さんが誕生したいきさつにも
もちろん本書で触れています。

発売は3月2日!全国の書店で発売されます。
どうぞお楽しみにーーーーーーーーーー!

これからどんどん宣伝していきますよーーーーー。

by miminibanana | 2018-02-16 10:40 | レポート | Comments(0)

世界にひとつのオリバー・ゴールドスミス! My Love for Oliver Goldsmith

2月9日金曜。

ちょっと前になりますが、1月のある日、
ポストにこんなお知らせが。
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……「外国です」。
配達の人、ざっっくりと書いたなー(笑)。

ざっっくりとした不在票。

そして数日後受け取った荷物が、こちらです。
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実は、誰から&どこからかは、わかっていました。
贈り主さんご本人からメールをいただいていたので。

その方とは、ロンドン在住のオリバー・ゴールドスミスさん!

伝統的なメガネの
(いまは「アイウエア」という表現も定着してます)
老舗ブランド「オリバー・ゴールドスミス」(O・G)三代目、

ご本人のお名前は、
アンドリュー・オリバー・ゴールドスミスさんとおっしゃいます。

(オリバーさんの祖父がブランドの創設者なのです)


もう8年も前になりますが、
2010年にたまたまオリバーさんが来札されたときに
単独取材をさせていただいたことがありまして。

このときの記事がこちらです!

朝日新聞北海道版のフリーペーパーでした。
(いまは別のタイトルで続いていますが、
 中味が変わり、私はもう書いていません)


道内に2店舗しかないO・G契約店のうちの一つ、
「クリスタルモア」さんを
オリバーさんが訪ねたところを直撃しました。

握手を交わしている右の男性は、
クリスタルモアのご店主、三森幸人さんです。


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そのオリバーさんが私に何を贈ってくださったのかというと、

な  ん  と

「君の誕生日プレゼントだよ。お楽しみに」と!

私の誕生月12月にメールをいただいていたのでした。


ひゃーーーー!感激ーーーーー!


2011年の東日本大震災のときにも
安否を気遣うメールをくださったオリバーさん、

去年あたりでしょうか。
Facebookでつながったご縁で
時折メール交換をしていたのでした。


さあ、さあ、開けてみますよ。
気になる中味は…ワーーーーーーーーーーーオ!

トレードマークが付いたお手紙も同封されており、

「君にサングラスを作りました。
 気に入ってくれるといいな。世界にひとつのオリジナルだよ!」

この時点で手が震える私。“Really?”と何度も何度も頬をつねります。
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なんとケースにもサインが…!
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そして中には、本当に、本当に!
美しいブラウンのフレームに
カッコイイミラーのレンズが入ったサングラスが…!

ここ、これを私用にと作ってくださった
オリバーさんのサングラスは
THE BEST present that I have ever received !


しばらくの間、ただただ見入ってしまって
「本当に夢じゃないんだ」と実感がわいてきた時点で
ようやく立ち上がり、

お礼のメールを書くために
パソコンの前に座ったのでありました。

Dear Oliver san
You are my truly Gentleman !

Thank you, Thank you, Thank you !


はーー、メールを打ちながら
何度も目元をぬぐってしまいました…ユウコ、感激。
While writing a thanks mail to you,
I was so touched I couldn't stop my tear…


さて、サングラスに限らず1本1本のメガネは
プロの手による調整が必要です。

そこで私は翌日、
札幌の狸小路8丁目にお引っ越しされたクリスタルモアさんへ!

ほら、現在の店頭にも、
オリバー・ゴールドスミスのコーナーがありますよ。

「本当にいいメガネを探している」お客様から
絶大な支持を集めているクリスタルモアさん。

なかには、結婚10周年を記念してご夫婦でメガネを新調する、
なんていう素敵なお客様もいらっしゃるようです。

顧客とのおつきあいが長い、というところも魅力ですね。
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「こんにちは〜ご無沙汰してます〜」と入っていった私、
三森さんに事情を話して、微調整をしていただきました。

「そうですか、オリバーさんが。いい方ですね〜!」
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奥様の利恵さんも、オリバーさんが来店された展示会、
トランクショーのことはよく覚えていらして、

「接客のためにわざわざ白いスーツにお着替えされた
 プロ意識に感銘を受けました」とのこと。

その利恵さんとスタッフの田村仁さんも交えて
クリスタルモアの3人からオリバーさんにご挨拶。

「元気ですかーー!」
“Hello, Oliver san! ” from crystalmore with love. 
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という、とても幸せなことがありまして、
私からオリバーさんにお送りした画像がこちらです。
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…に、似合ってる?って思ってもよかですか?(笑)。

や、ここはもうヘンな謙遜はなしにして、

実際にかけてみて真っ先に
「自分にすごくfitする!」という感動を覚えたのです。

柔らかいブラウンのフレームが美しくて
かけ心地もso comfortable!


すごいなあ〜。
8年前にたった1度お会いしただけの私に
オリバーさんが贈ってくださった
世界にひとつのサトウユウコモデル。

一生大事にする、と心に誓いました。


…ええ、こういうことは、私の人生でも初めてです(笑)。

取材のときに盛り上がったことは
うれしい思い出として残っていますが、

まさか今もこんな風にご縁が続き、
こんなに温かいサプライズまで…!


今年はお正月返上で頑張って
ちょっとヘトヘトになっていた頃に届いた
ロンドンからのお便り。

私もこの喜びと感動をいつか誰かに贈りたい。

なにより、これからどんどん
このマイ・サングラスをかけて歩き回りたい!

オリバーさんとはその後もやりとりを続けており、
(「似合っていてよかった!」と言っていただきました)

彼が大好きなSake情報を交換したり、
「いつか一緒にごはんを食べようね!」と
夢を語り合っています。

実現するといいなあ!!
I hope our happy union someday!


私が2010年に書いたO・G紹介記事一部はこちらです。
※クリックすると、画像ページが開き、
さらにそこをクリックすると拡大して読むことができます。
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名優たちが愛し、
今も根強いファンが多いオリバー・ゴールドスミスの世界。

ぜひ一度、クリスタルモアさんの店頭で
お試しになってみてください!

そのエレガンスは唯一無二。ハマりますよ〜。


以上、驚き&幸せのマイOGサングラスレポートでした!

by miminibanana | 2018-02-09 17:07 | レポート | Comments(0)

祝!まちライブラリー@千歳タウンプラザ1周年

12月23日土曜。

今日は、千歳にある私設図書館
「まちライブラリー@千歳タウンプラザ」の
1周年記念イベントを「聴講」しに
JRに乗って行ってまいりましたよ。

全国にあるまちライブラリーのなかでも
日本一の広さを誇るこの空間!
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「聴講」と書いたのはですね、もうね。
大学の集中講義を受けに行くくらいの
気持ちになる充実のプログラムだったから!

「本のある生活を楽しむ」というお題のもと
1時限(45分)につき、
ゲスト2人によるプレゼンテーションが
な ん と 6時限まで展開されるのであります。
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「本 × ○○」の「○○」が
「アイヌ」だったり
「文庫」(文庫本の文庫ではなくミニ私設図書館の文庫のほう)
「地域」「居心地のいい空間」「図書館」といろいろ!

なかでも「本 × 創作する人」では
千歳在住の児童文学作家、栗沢まりさんのことを
知ることができました。

第57回講談社児童文学新人賞で佳作を受賞し、
2017年6月に作家デビューした栗沢さん。

本が出来上がるまでのプロセスを
わかりやすくひもといてくださいました。

受賞作、これから読んでみます!


「本 × 居心地のいい空間」では、
北海道書店ナビの取材で大変お世話になっている
「俊カフェ」の古川奈央さんと
ブックコーディネーターの尾崎実帆子さんが登場!

元同僚のお二人ならではの信頼関係もにじみ出て
とてもいい空気が流れていました。
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あ、ちなみに、上の写真だと
客席に誰もいないように見えますが

北海道人のつねで、聴講している皆さん
前のほうには座らず、
遠巻きの席から順に埋まっているのでした。


朝10:30から始まり午後5:30まで
総勢12人&まちライブラリー主宰の礒井さんの
お話を聞くので(ランチ休憩以外、休みなし!)

トイレ休憩も皆、自分で考えながら
長丁場をのりきっていきました。


途中のランチ休憩は、
まちライブラリー併設のカフェで
窯焼きピッツアをもぐもぐ。おいしかったー。
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それにしても
よくぞこれだけのゲストを集めた
スタッフの方々に純粋に拍手を送りたい!

いやあ、お見事でした。

まちライブラリー@千歳タウンプラザさんは
昨年の12月23日の開館以来、わずか1年で

蔵書数1万7000冊以上(6000冊スタート)
会員数1万1000人以上という
驚異的な成長を遂げ、

さらに年間イベント数500件以上という
全国でも類を見ない記録をたたき出しているそうです。

どうしてこんなに盛り上がっているのか、

それはやはり市民の方々の
「自分もここで何かしてみたい!」という
内発的な動機が大きいのではないか、と
主宰の礒井さんは指摘しておられました。

千歳市民の皆さん、アツイですね。

今日のトークに多彩な顔ぶれが揃ったのも、
その象徴だったような気がします。


あらためて、
「1歳の誕生日、おめでとうございます!」

まちライブラリー@千歳タウンプラザ

JR千歳駅から徒歩7分くらいでした。
皆さんもぜひ一度行ってみてくださいなー。

by miminibanana | 2017-12-23 23:28 | レポート | Comments(0)

上映会&トーク「TV映像から再発見する〈札幌〉」

2017年9月17日に開かれた
札幌国際芸術祭2017関連企画
「狸小路TV」特別上映会&トーク

「TV映像から再発見する〈札幌〉」

ゲストは、
新作『三度目の殺人』が公開されたばかりの
是枝裕和監督と、

その是枝監督が小学生の頃に見ていた
「東芝日曜劇場」枠に良質の番組を送り出していた
HBCの元プロデューサー長沼修さん。


長沼さんが当時関わったテレビ番組を
札幌プラザ2.5の大スクリーンで上映し、

なおかつ上映後に
長沼さんと是枝さんお二人のトークで
解説を楽しめるという
非常にぜいたくな企画でありました。
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左:是枝監督 右:長沼修さん
長沼さんは『北のドラマづくり半世紀』という著書もある

以下、私的な編集を加えていますが、
当日のレポートをお送りします。



続きを読む!

by miminibanana | 2017-09-29 21:34 | レポート | Comments(0)