春風亭昇太さん独演会@道新ホール

10/19金曜。

昨夜は「笑点」の司会でおなじみ
春風亭昇太さんの独演会へ。


歌丸さんが亡くなったあとの
記者会見の顛末に涙を流して笑うお客さん続出!

本来なら神妙な場になる記者会見が、

落語芸術協会のお歴々が並ぶと
誰もが率先して笑いを取りにいくという、
噺家の性に大爆笑!

や、歌丸さんもきっと空の上で
「ばかだねえ」とあきれ顔で
笑ってくれてたんじゃないかしらん。


さて肝心の演目は、前半が「親子酒」。

禁酒を誓ったはずの父と息子が
あっさりと互いにその誓いを破るお噺です。

息子に隠れて飲み出す父の飲みっぷりを観ていると、
まあ、まあ、
自分のノドごしに
あのカーーーーッと熱い液体が
滑り落ちていく感触が甦る名演技!

おかみさんに命じてつくらせた、
柚子をすりおろした塩辛を
おやじさんがのみくだした瞬間、
私のノドがごくりと鳴ったことを告白します。


後半は「宿屋の仇討」。

ネタバレを避けて説明すると、
宿屋で隣同士になった武士と、江戸からの三人衆。

男旅特有のハイテンションではしゃぐ男たちに、
隣部屋の武士は「うるさくて眠れん!」と
宿屋の井八(いはち)を介してねじこみます。

もうね、江戸三人衆は
はっきりいって修学旅行生のノリ。

「じゃあ、おまえの好きなコは誰だよー」的な
少年の稚気にあふれている。

昇太さんは
そのへんの現代的なセンスが光ります。

一方、武士は武士ですから、
「いつまでしゃべってんだーーーー!」と
子どもたちを叱る先生のような存在です。


そのやりとりにガハハ、ガハハと笑っていたら

「……ん?ん?…えええええっ!」と
両手で口を覆ってしまう
まさかのダーク展開にビッックリ。

家に帰ってあわてて
私が好きな落語辞典『新版 落語手帖』で
「宿屋の仇討」を読むと、
いろいろ得心するところがありました。


“サゲ”前の武士のふるまいは、
きっと噺家によって演じ方が違いそう。

けろっとした表情で「あれはな…」と語ってもいいし
確信犯的ににやりと笑ってもいい気もしました。


ああ、笑った笑った。

「親子酒」で
家族間のたわいなくも愛おしい意地の張り合いを

「宿屋の仇討」で
旅がもたらす出会いと滑稽さを語る、

楽しい楽しい春風亭昇太さんの独演会でした。


あ、もちろん、このあと
私は友達と日本酒を呑みにいきましたとさ〜。

by miminibanana | 2018-10-19 13:12 | レポート | Comments(0)