「等価」を学ぶ

10/18木曜。

寒くなってきました。

夜はライター友達と待ち合わせ。
どこでごはんを食べようか。


私のレギュラー仕事「北海道書店ナビ」

今週は、翻訳家柴田元幸さんのトークツアー
密着レポートをアップしています。

出版翻訳の第一線を走る柴田さんが
来道されるということで

4つのトーク会場は大盛況!

当初、書店ナビの取材として
2会場を追っかける計画でしたが、

私も個人的に聞きたくなって
結局残り2つも行くことに。

4会場コンプリートしたからこそ書けた
レポート記事になりました。


なかでも最後の翻訳教室での教え

「翻訳とは、原文と翻訳を“等価”にする作業」

には、ガツンときたなあ。


これって実は
相手の話し言葉を、わたしの書き言葉に
“翻訳する”取材記事にも通じるんですよね。

わたしの書き言葉で
相手が言ってもいないことを盛ってもダメだし、

書き言葉特有の言い回しをそのまま書いてもダメ。
読者にその真意が伝わらないこともあるから。


まさに“等価”にするために
どう書くか、知恵を絞るわけです。


今回出た五十嵐さんのエッセイは
まさにそこに心を砕きながら構成していきました。


この帯の言葉は、
よくある「著名人に依頼する」作戦も考えましたが

五十嵐さんのご意向でそれを取りやめて

ご本人が書いた「あとがき」から
一部を抜粋しました。
「等価」を学ぶ_f0189650_12093483.jpg
それで大正解だった。

てらいも気取りもない、
静かなたたずまいが立ち上っています。


『はじまりは、いつも楽しい
 デザイナー・彫刻家 五十嵐威暢のつくる日々』
構成・文 佐藤優子 
柏艪舎 1200円+税

by miminibanana | 2018-10-18 15:34 | 仕事紹介 | Comments(0)