40代になったときこそ

5/12木曜。

今日の一冊は、こちらです。
井上明美著「金田一先生に教わった敬語のこころ」(学究研究社)。
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著者の井上明美さんは、
言語学者の金田一春彦さんの秘書を10年間おつとめになった方です。

ビジネスや教養書の棚にいろんな敬語本が並んでいますが
私が本書をすすめる最大の理由は、

「心のこもった」敬語の使い方が
実にやさしく紹介されているところにあります。

電話でも手紙でも会話でも、敬語とは相手ありき、のこと。

自分を装うために使うものではないということが、
井上さんの文章を読んでいると、すとんと胸に落ちてくる。


最近、珍しく手書きのお手紙を書くことがありましたが、
そのときもやはりこの本の「お見舞いの手紙」の章を開きました。

(この本は、お祝いやお見舞い以外にも
 催促とか苦情とか断りとか
 「そうそう、こういうときの言い回しが知りたかった!」ところにも
 手が届いているところがすごいのです)


敬語に限らず、企画書の書き方やプレゼン、
あるいはもっと日常的な“報連相”などのビジネス会話について

新卒時代に一度は研修を受けたものの、
そんなことはあわただしい歳月とともにどこかに飛んでいき、

なんとなーく自信がないまま、その場その場で
「えいやっ」と切り抜けてきた30代、いや40代になったいまこそ

こういう珠玉の一冊(一冊でもいいから!)を読むと、
ビックリするほど頭に(心に)入ってきます。


本書の初版は2003年ですが、
相手を思うことばの美しさはいまもなお。

私の大事な“仕事バイブル”の一冊です。

by miminibanana | 2016-05-12 10:54 | 世間話 | Comments(4)

Commented by ミセスロビンソン at 2016-05-12 19:18 x
とても興味があります。
買いまーす。
Commented by miminibanana at 2016-05-13 17:08
わ、うれしいですー。
金田一先生もコラムを寄せていまーす。
Commented by ミセスロビンソン at 2016-05-14 22:17 x
我が町には町が経営している、ブックアイランドという本屋さんがあります。
取り寄せることが出来るので本を注文してきました。日数はかかりますが売り上げにも貢献できるので。
さて、何日後かな?
こちらは海外に行くよりも遠いですから😅
Commented by miminibanana at 2016-05-15 12:47
地元の本屋さん、あり続けてほしいですよね!
応援する姿勢、すばらしいです。