40代になったときこそ
今日の一冊は、こちらです。
井上明美著「金田一先生に教わった敬語のこころ」(学究研究社)。
著者の井上明美さんは、
言語学者の金田一春彦さんの秘書を10年間おつとめになった方です。
ビジネスや教養書の棚にいろんな敬語本が並んでいますが
私が本書をすすめる最大の理由は、
「心のこもった」敬語の使い方が
実にやさしく紹介されているところにあります。
電話でも手紙でも会話でも、敬語とは相手ありき、のこと。
自分を装うために使うものではないということが、
井上さんの文章を読んでいると、すとんと胸に落ちてくる。
最近、珍しく手書きのお手紙を書くことがありましたが、
そのときもやはりこの本の「お見舞いの手紙」の章を開きました。
(この本は、お祝いやお見舞い以外にも
催促とか苦情とか断りとか
「そうそう、こういうときの言い回しが知りたかった!」ところにも
手が届いているところがすごいのです)
敬語に限らず、企画書の書き方やプレゼン、
あるいはもっと日常的な“報連相”などのビジネス会話について
新卒時代に一度は研修を受けたものの、
そんなことはあわただしい歳月とともにどこかに飛んでいき、
なんとなーく自信がないまま、その場その場で
「えいやっ」と切り抜けてきた30代、いや40代になったいまこそ
こういう珠玉の一冊(一冊でもいいから!)を読むと、
ビックリするほど頭に(心に)入ってきます。
本書の初版は2003年ですが、
相手を思うことばの美しさはいまもなお。
私の大事な“仕事バイブル”の一冊です。
by miminibanana | 2016-05-12 10:54 | 世間話 | Comments(4)
買いまーす。
金田一先生もコラムを寄せていまーす。
取り寄せることが出来るので本を注文してきました。日数はかかりますが売り上げにも貢献できるので。
さて、何日後かな?
こちらは海外に行くよりも遠いですから😅
応援する姿勢、すばらしいです。