池澤夏樹氏連続講演会2回目

2月21日土曜に札幌市近代美術館の講堂で行われた
作家の池澤夏樹氏 連続講演会の2回目に行ってきました。

タイトルは「古事記のスピード感」。


氏がたった一人で編集した河出書房出版「日本文学全集」の
1巻目は、池澤氏自身が訳した「古事記」です。

誌面を開くと、本文の下に単語や場面の注釈があるので、

丁寧に読みたい人は注釈と照らし合わせてじっくり、と、
一気に読みたい人は本文のみをがーーーっと読める構成です。


古事記に出てくる神様や登場人物たちは、
行動に迷いがないんですね。

氏の言葉を借りると、
「すみやかに動く、決断する。
 一瞬で好きになる、祝う、殺し合う」


そのスピード感に力を借りて、
読破が難しいとされる本書を最後まで読むことができるようです。

私もいま途中ですが、なんとか最後のページまで行きたいな。


この連続講演は、シニアの方たちにとても人気があるようで、
有料にも関わらず、事前申し込みはあっという間に定員に。

私も仕事の打ち合わせが終わってから電話しようと思っていたら
3月20日にある3回目の申し込みからもれてしまいました。残念!


でもね、もっと残念なことは、
この連続講演会の1回目、2回目ともに若い人が皆無だったことです。

いた?のかな。だとしても全然気がつかなかった。


日本文学全集というのものは、10代や20代の人たちにこそ
「読んでみようかな」と思ってもらいたいもの。

「読んでもらう全集にしよう」とした
池澤夏樹さんのコンセプトもきっと、
若い人への「知」の橋渡しは意識していたと思います。


グレーに染まった会場には熱気があふれていましたが、
あれがもっとカラフルだったらどんなにいいだろうと
思ったりなんかしちゃったりして…。

誰に向けてどんな手段で情報を発信していくのか、
自戒もこめて非常に考えさせられる集まりでした。

by miminibanana | 2015-02-28 19:14 | レポート | Comments(0)