「イソップ株式会社」

「イソップ株式会社」 井上ひさし・和田誠絵(中公文庫)

読了。とってもすばらしい車中の友でした。うーん。大正解。

いなかのおばあさんのもとで夏休みを過ごす
中学1年生の姉さゆりと小学4年生の弟、洋介。

二人のお父さんは売れない絵本作家で、
お母さんは早くに亡くなっています。

この家がずっと守っている約束事は
一日に一度、お父さんが子どもたちにお話を聞かせること。

家族が3人になってからもその習慣は続き、
いなかにきた姉弟のもとにも毎日父親からのお話が届きます。

…という設定どおり、私たち読者も子どもたちと一緒に
お話が綴られた手紙を待つ身となるわけです。

そのお話に素敵な絵をつけてくれたのは、
イラストレーターの和田誠さん!

文庫で743円プラス税ですが、
和田さんのイラストがカラーで掲載されていることを思うと全然高くない!


この話自体、2004〜2005年にかけて
読売新聞の土曜日朝刊に連載されていたようですが、

大人が独占するにはあまりにももったいない内容なので
これはぜひ小学生にも読んでもらえるといいのじゃないかしらん。

車中の疲れを感じずに読みふけっておりましたよ、アタクシは。
うーん、大正解だった!

by miminibanana | 2012-02-22 21:49 | おすすめ | Comments(0)