今日2回目の投稿。
昨日行ったイベントは、
移動上映会を企画・主催する「想ふ映画館」さんによる
「カレーライスを一から作る」札幌上映会
~映画観ながらカレーパン食べるよ~
でした。
映画「カレーライスを一から作る」は、http://www.ichikaracurry.com/
アフリカから南米までの人類拡散の道のり「グレートジャーニー」を逆ルートでたどった探検家関野吉晴(せきの・よしはる)さんが
武蔵野美術大学で開いた関野ゼミの記録です。
映像中、「これ、美大でやる授業じゃないよね」と学生が言っていたとおり、
「カレーライスを一から作る」なんていうトンデモない偉業に挑んだアドベンチャーでもあります。
「一から作る」の「一から」は、スパイスの種を蒔くところからでもあり(そっから?)
トリ肉(どのトリにするかは紆余曲折がありました)のため、ヒナを育てるところから、
ジャガイモ・ニンジン・タマネギの野菜はもちろん、畑でつくり(化学肥料は使わない)
カレーを食べる器も学生による手作り、野焼きをするところから。
…ええ、まったくもって「美大の授業」っぽくないのであります。
なぜ、そんなゼミをしたかというと、関野さん曰く「物事のはじめを知ると、社会が見えてくるから」。
一から、がとても大事なんですね。
畑班、トリ飼育班、器づくり班?と各班に分かれた学生は相当、大変だったことでしょう。
ゼミ開講時には教室いっぱいだった生徒が最後の試食のときはずいぶん減ったようにも見えましたが、
彼・彼女たちは何を見、何を感じたのでしょうか。
私の印象では、トリをしめるところも含めて、センチメンタルになりすぎず道徳教育的にもなりすぎず
それでいて学生たちの正直な肉声を拾い上げているとても誠実な映像づくりだったと感じました。
(監督は、前田亜紀さんというひとでした)
ドキュメンタリー映画は、観客が観る(知る)時間を含めてドキュメンタリーだと思うので、これ以上はいいませんが、
観てよかった、と思える96分でした。
参加費2000円に入っていたカレーパンは、札幌の自然食ホロさんのパン。
豆がいっぱい入っていておいしかったですよ。
上映後、最後の10分間は3〜4人グループで感想を分かち合う時間もあり、会場がおおいににぎわってました。