映画『 哭声/コクソン』感想

3/30木曜。

昨日、発作的に観た韓国映画『哭声/コクソン』には
日本からただひとり、國村隼さんが出ています。
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ナ・ホンジン監督の映画はどうやらこれが3作目。

デビュー作『チェイサー』や『哀しき獣』が大ヒットし、
韓国だけでなく世界からもいま注目されている作り手です。

本作の公式サイトを見てみると、

わずか3作目である本作も韓国で熱狂的に受け入れられ、

 韓国で最も権威ある映画賞「青龍映画賞」で
 國村隼が男優助演賞と人気スター賞のW受賞!

しかも外国人俳優の受賞は初、という快挙が話題になっています。

いやあ、それも納得!

すごい、すごかったのです、國村隼さんが!

もうね、画面いっぱいにあのギョロリとしたまなこが迫ってきて
その後しばらく(いまも)まぶたに残像が残る、残ってしまうのです。


ストーリーは「コクソン」という田舎町に起こる
残虐な殺人事件をめぐるサスペンススリラー。

犯人はなぜ、こんな残酷なことを。

村にいつの間にか住み着いた「日本人」の仕業なのか。

事件を担当する警官ジョング(まったくキレモノじゃない)は
満身創痍になりながら事件の真相に近づいていく…。


この映画を理解するには、

韓国が実は、キリスト教信者が信者人口の約3割を占め、

プロテスタントとカソリックをあわせると
仏教よりも信者人口が多いことを
知っておくといいかもしれません。

キリストを信じる人が多い一方で、
事件の舞台となった田舎では
まだまだ土着の祈祷師が頼られている。

この信仰のダブルスタンダードが
事件にいっそうの奥行き(と恐怖)を与えています。

登場人物の助祭さんはけっして
ご都合主義で出てきたわけではないんですね。


古今東西で見たことがない映画、とはいえませんでしたが
(多分、映画が好きな人はわかるはず)

演技・脚本・撮影・音(音楽がすっごく怖かった!)
どれをとっても三重丸!の完成度。

最後の最後のクライマックスで
奥歯をギリギリ噛み締めて見ていたら

急に片方のコンタクトが痛くなり、

「 の、呪われた? 次 の 犠 牲 者 は 私 ?」

とひとり勝手に大混乱に陥ったことは
ここだけのお話にしたいと思います。

あーーー、怖くて面白かった!

ホント、こうとしか言いようがない、

口元をゆるませながら鳥肌を立てて震えた1本でした。

by miminibanana | 2017-03-30 14:56 | 世間話 | Comments(0)