奇想天外本であり夫婦本
ウォーキング、汗だっくだく。
ボタボタ落としながら帰ってきました。
小田雅久人(おだ・まさくに)著『本にだって雄と雌があります』(新潮社)。
ズルいくらい面白い、奇想天外な「本」と「夫婦」のお話。
タイトルずばりですが、
この本の主人公である奇書蒐集家の與次郎(よじろう)さんによると
「本には雄と雌がある」のだそうです。
当然、子もなして、人間社会では誰も出版した覚えがない
この世に存在しないはずの本がある晩、突如誕生する。
その禁断の本「幻書」(げんしょ)は、ほうっておくと
どこぞへと飛んで行ってしまうので
「あること」をして自分の書棚にとどめ置くのが、
コレクターたちの楽しみになっている…。
どうです、面白そうでしょう!
でもね、物語はさらにとんでもない展開になっていき、
與次郎の血をひく孫子たちをも巻きこんだ
壮大な「ご近所ファンタジー」が繰り広げられるのであります。
いひひ、こう書いていても全然わからないだろうなあと思います。
とにかく面白くて、読後のシアワセな気持ちは、
またすぐに頭から読み返したくなっちゃうほど。
週末の一気読みにおすすめいたしまーす。
by miminibanana | 2016-05-20 12:14 | 世間話 | Comments(0)