フィレンツェ在住の靴職人肥田野永さん

それは8月のお盆も過ぎた頃でした。
いつもお願いしている靴修理屋さんで見つけた一枚のDM。

肥田野 永 Hisashi Hidano
「靴展」
フィレンツェ在住

とだけ書いてある内容がなーんか気になって
会場であるマリヤギャラリーに行ってみたところ、
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カ 、 カ ッ コ イ イ !

今まで見たことのない世界観の靴に出会いました。

会場には作ったご本人、
肥田野 永(ひだの・ひさし)さん(32歳)も
いらっしゃったので軽い立ち話&試し履きをさせてもらい、

会場を去る頃にはすっかり
「どれを買う?」スイッチが入ってしまった私。

その後メールのやりとりであらためて購入したい旨をお知らせし、
現在肥田野さんが暮らすフィレンツェから届いた靴が、こちらです!
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「足の骨」がモチーフになっている
『Osso』(オッソはイタリア語で「骨」)シリーズの中でも
マニッシュなデザインのひも靴に一目惚れ!

つま先に「爪」までついているギミックさからも
「他にはない靴を作りたい」という作り手の気概を感じました。
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…というわけで、ものづくりネタが好きな私としては

このブログで靴職人、肥田野さんのことをぜひとも紹介したくて
この記事を書いています。

以下、長くなりますが、
「耳バナ」オリジナル記事ですのでぜひぜひご覧くださーい。

※ご本人にメールインタビュー&画像提供で
 ご協力いただいております。
 肥田野さん、ありがとうございました!


●フィレンツェ在住、新進気鋭の靴職人 
 肥田野 永(ひだの・ひさし)さんはこんな人!


テキスタイルをまとった靴で
イッセイミヤケがその才能に注目!


1982年8月24日、青森県弘前市で生まれた肥田野さん。

地元の高校を出て多摩美術大学に入学後は
生産デザイン学科テキスタイルを専攻。

在学中にシルクスクリーンプリントに魅せられ、
先輩の影響も受けて、じきに靴づくりに取りかかります。

初めは独学でしたが物足りなさと技術不足を埋めるために
カルチャースクールで靴づくりの基本を習得。

革の代わりにいろいろな技法のテキスタイルを使う作風が
イッセイミヤケ(!)の関係者の目に止まり、

同デザイナーの主力ブランド「A-POC(エイ・ポック)」の
パンフレット用靴サンプルを制作したことで
肥田野さんの運命は大きく動き出します。


卒業後はそのまま株式会社イッセイミヤケに入社し
3年間の在籍中に5シーズン、
レディースのコレクションに参加。

2009年に会社を辞め、イタリア旅行をした際に出会った
フィレンツェ在住の日本人靴デザイナーに触発され、
日本を出て“勝負の地”に根を張る決意を固めます。

2013年にはワーキングビザを取得し、
本格的に「レディース」と「ベビー」ラインを始めました。

レディース↓
https://www.facebook.com/leacca
ベビーシューズ↓
https://www.facebook.com/hisashihidanobaby

※現在ベビーシューズを取り扱っている店舗はあるそうで
レディースは置いてくれる店を発掘中。今後に期待、です。



突飛なデザインをシンプルに履く
ストーリーのある靴づくり


「作りたい靴はどんな靴ですか?」とメールで聞いたところ

突飛なアイデアやエスプリの利いたデザインを
実際に履けるようにシンプルに落とし込むことを意識し、

流行や機能性一辺倒でないところに存在意味のある靴、

ストーリーのある靴を作っていきたいと答えてくれました。


今回私が買った靴は『Osso3』、異素材ミックスが実にユニーク。

アッパー前部分の水玉模様は、バク柄型押しの牛革(ステア)、
サイドのスウェード部分&銀面(表革)も牛革(カーフ)。
かかと部分はなんとリアル蛇。鱗が意外と繊細です。
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「爪」部分は毛付きのポニーに顔料を厚塗りしたもの。
さすが靴の本場イタリア、いろんな革がありますね〜。
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(ライニング、インソール、アウトソール、ヒールも牛革です)

異素材ミックスはまれにしかやらないという肥田野さん。

「色のコンビ使いは好きで、よくやる」そうで
こちらのハイカットスニーカー
(「歯」と「口」がモチーフ)を見れば納得です。これは迷うわ〜。
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こちらは「骨」シリーズ。ローファータイプも個性的!
こんなイカした靴、札幌で誰も履いていないなあ。
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北海道は冬=雪があるため、
どうしても足元のオシャレは機能を重視しがちです。

だからこそ気に入ったデザイン&履き心地もいい一足を見つけたら、
絶対にためらうべからず!

肥田野さんの靴は、
そんな私の〈靴センサー〉のストライクど真ん中なのでありました。

今回の札幌の展示会は、
昨年出身地の弘前で行った同様の靴展が好評だったことから
現在ご両親が暮らす札幌でも、という流れで実現したようです。

そうそう、気になる価格は
4万円台とお知らせしておきましょう。


肥田野さん、次にまた北海道で展示会をやるときは
ぜひ教えてくださいね! 

「私も私も!」という方はぜひ上記のリンク先(Facebook)から
ご本人に連絡をとってみてはいかがでしょうか。


以上、耳バナオリジナル記事、靴職人肥田野永さんのご紹介でした!

by miminibanana | 2014-09-24 20:25 | レポート | Comments(4)

Commented by ミセスロビンソン at 2014-09-24 21:33 x
凄い情報ですね!履きこなすには難しそう
でも、白のローファはいいなぁ

お洒落は足元からっていいますしね。
でも、
サイズ、はきごこち、色、デザイン、お値段、全てを満たした靴を探すのは、なかなか大変です。

Commented by Bar Little Wing at 2014-09-24 21:53 x
これはカッコいい!結構ROCKを感じますね。蛇柄好きな僕にもGOODですよ(^^)
Commented by miminibanana at 2014-09-25 10:49
>ロビンソンさま 靴探しの難しさ、ホントよくわかります!

でもやっぱり足はオシャレの意味でも健康の面でも大事なので
価格に見合うものなら思いきって買う年齢になりました(笑)。
Commented by miminibanana at 2014-09-25 10:50
>マスター ね、ROCKでしょ!
これはもう私が履くしかないと思って振り切っちゃいました!
牛革なのに「バク」模様。うーん、たまらん。