新年初のブックレビュー

●「百器徒然袋 瓶長」原作 京極夏彦・作画 志水アキ(角川書店)
京極夏彦の出世作にして超人気シリーズのスピンオフ。

美貌の榎木津礼二郎探偵が暴れまくる
「百器徒然袋 瓶長(かめおさ)」を志水アキがコミック化。

榎木津の変人ぶりが見事に再現されている傑作。
今川マチコ庵は原作でも人外の容姿だとされているけれど
志水アキ、そこまで忠実に描かなくても。ビックリした。


●「ジェントルマン」山田詠美(講談社)
うーーーーーーーん。これはうなるのみ。
この人にしか書けない世界。
色、肉、食、欲、性、そして恋。うーーーーん。
すごいよね、こういうのを作風、というのだろう。マイッタ。


●「ひらひら 国芳一門浮世譚」岡田屋鉄蔵(太田出版)

一言でいうと、ええ話。
江戸時代でみな、マゲだからか、人物の描き分けがちょいキビシイ。

異様に艶っぽい脇役が出てるなーと気にかけてたら、
案の定、本体カバーをはずすと
主人公をさしおいて彼のほぼ全身画が描かれてました。ははー。


●村上春樹と小沢征爾の対談は、まだ途中。
村上節、久しぶり。
自分はこの人のノンフィクションしか読んだことがないと気づく。

by miminibanana | 2012-01-01 22:56 | 世間話 | Comments(0)