もうすぐ!フィギュアアート・シアター

小樽出身・現在はチェコ在住の人形作家、
沢則行(さわ・のりゆき)さんが監督を務める
「フィギュアアート・シアター役者養成講座」。

2009年から始まったプロジェクトの集大成ともなる公演が
10月8日(土曜)・9日(日曜)
14:00〜/18:00〜 の一日2回、全4公演行われます!

演目は「 KENJI サッポロ2011 ~グスコーブドリの伝記~ 」
札幌市教育文化会館 大ホール
入場料 全席自由2,500円(ホールメイト2,000円)


皆さんもご存知、宮澤賢治の名作が人形劇となって蘇ります。

沢さんは現在、人形劇が盛んなチェコに拠点を置き、
ヨーロッパや日本各地で公演、ワークショップを行っています。

あまり聞き慣れない「フィギュアアート・シアター」とは
ステージ上に人形以外のさまざまなオブジェや
人形を操る使い手自身も登場する「なんでもあり」の人形劇のこと。

たとえば、下の写真は影絵ですね。そう、影絵もあり、なんです。
舞台美術を含めたアートの世界に観客を誘ってくれます。美しー。
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札幌市教育文化会館の一室を借りた練習にも熱が入ります。
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沢さんは3年をかけて、人形劇経験ゼロ・やる気300%の受講者とともに
札幌発のプロジェクトチーム「FAT!S」を育てあげ、
その集大成が今回の「グスコーブドリ」となるわけです。

ではなぜこの演目になったのか。
(当初の予定では「注文の多い料理店」でした)

沢さんは今年の3月11日午後2時46分、札幌にいました。

あれから半年、
ものづくりに関わる人間として何ができるかを自問し、出した答えが
この修了公演を急きょ「グスコーブドリ」に変えるという決断だった、
と資料にあります。

私もこれまで2度ほど拝見していますが、
沢さんのステージの魅力は「噛むこと」だと思っています。

咀嚼すること。
目の前のステージを自分の頭で、想像力で、妄想でよーく噛む。

とうに離乳食を終えたはずの私たちですが、年をとるとすっかり
「やわらかいもの」「噛み砕かれたもの」を好んでしまいますよね。

でも、沢さんたちのステージには「噛んで楽しむ」面白さがある。
ようは、ぜひご覧ください、というお話でした(笑)。

沢さんからのメッセージも読める教育文化会館サイトはこちらです。
http://www.kyobun.org/index.html

私も行くぞー。楽しみです!

by miminibanana | 2011-09-30 14:50 | おすすめ | Comments(0)